治療について

卵子凍結

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卵子凍結

卵子凍結とは卵巣から取り出した卵子(未受精卵)を凍結保存しておき、将来必要に応じて融解し生殖補助医療に用いる妊孕性温存を目的とする治療です。

卵子凍結による初めての妊娠・出産は1986年に報告されています。適応には、「医学的適応」と「社会的適応」があります。

適応①医学的適応

悪性腫瘍治療等、医学的介入により性腺機能の低下をきたす可能性を懸念する場合、希望者が成人の場合は本人の同意に基づき、また未成年者の場合は本人及び親権者の同意に基づき治療前に卵子凍結を行います。(パートナーが存在する場合は胚凍結が推奨されます。)

※凍結保存希望者は、原疾患の治療に係わる主治医の許可が必要です。

(「兵庫県小児・AYA世代等のがん患者妊孕性温存療法研究促進事業」の指定医療機関ではありません。)

適応②社会的適応

加齢等の要因により性腺機能の低下をきたす可能性を懸念する場合、将来の妊娠に備えて卵子凍結を行います。

年齢が40歳以上の卵子凍結は推奨できません。また凍結保存した卵子の使用年齢に関しても、45歳以上は推奨できません。

適応③その他

  • ・採取された精子が採卵卵子よりも少ない場合
  • ・パートナーの体調不良や急な出張などで当日に採精できなかった場合

凍結保存と凍結卵子を用いた治療

  • 卵子は液体窒素中では機能を損なうことなく長期保存が可能です。卵子凍結も胚(受精卵)と同様に細胞へのダメージが少ないガラス化保存法を用います。
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  • 凍結保存しておいた卵子で妊娠を望まれる場合、高度生殖補助医療(ART)が必要で、卵子を融解しパートナーの精子を用いて顕微授精を行います。

【注意事項】

  • ・凍結保存しておいた卵子で妊娠を望まれる場合、高度生殖補助医療(ART)が必要で、卵子を融解しパートナーの精子を用いて顕微授精を行います。 ただし、融解した卵子は凍結の影響で質の低下が起こるケースもあります。治療に用いることができない場合であったとしても費用は返金できません。
  • ・凍結対象の卵子は成熟卵子(MⅡ卵子)に限ります。
  • ・卵子は同意権者からの破棄が表明されるか、本人が死亡した場合は直ちに破棄とします。また本人の生殖可能年齢を過ぎた場合は通知の上で破棄することができるものとします。

卵子凍結ご希望の際は

注:診察の結果、医師の判断によりご希望に添えない場合もございます。

医学的適応 : 原疾患治療医師よりのお問い合わせ、

        もしくはご自身でご予約をお願いいたします。

社会的適応 : ご自身でご予約をお願いいたします。